is: 2008年2月アーカイブ

ひな祭りのお菓子


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ひな祭りに子供が楽しみにしているものはご馳走と、もうひとつは何と言ってもお菓子です。筆者も近所の女の子の家でひな祭りパーティに呼ばれると、ご馳走とともにお菓子が楽しみだったのを覚えています。普段はお菓子を食べられる量に制限があったりしますが、この時だけは好きなだけ食べられるということもありますし、料理を器用にする親御さんの場合は手作りのケーキやデザートなどを出してくれるので毎日がひな祭りだったらいいのにと思ったことすらあります。
ひな祭りに登場するお菓子の定番と言えば菱餅と雛あられですね。菱餅というと何のことか分からない人も多いそうなので念のために説明しますと平行四辺形(?)に切られた板状のお餅を三色積み上げて飾るアレです。ひな人形の横にも飾ってあるのでほとんどの方がご覧になったことがあると思います。この菱餅にはまたもや縁起を担ぐ意味が隠されています。それは三色のお餅のうち、緑色のお餅を作るために使うヨモギです。ヨモギは雑草のようにそこら中に自生している植物ですが、これは薬ととしても利用されている非常に体に良い植物です。古くから薬効があることで知られるヨモギは健康を守るために縁起が良い食材として重宝されています。また三色のお餅に色をつける天然の着色料としても活用されており、色彩的にも優れた食材です。
ひな祭りの時期はもう春が目前に迫っている時期なので、桜餅などもひな祭りのお菓子として出されることが多いですね。桜の花のピンク色が女の子のイメージとぴったりなので、それを出された女の子本人が喜んでいたのが印象的でした。
お菓子についても料理と同じように最近では色々とアレンジを利かせた面白いメニューがあります。お菓子作りに使えそうなこの時期の食材と言えばイチゴです。イチゴを使ったケーキやババロアなどは子供が喜ぶものばかりですし、「桃の節句」なのですから桃を使ったお菓子というのもよく活用されているようです。厳密に言うと「桃の節句」というのは桃の花が咲く時期なのでまだ桃の実は手に入らないんですが、そんな細かいことは気にしなくても結構です。
もうひとつの定番、雛あられというのはなぜ定番なのでしょうか。あられの原料はお餅です。お餅はすぐに固くなってしまいますが、あられにすると長持ちします。雛あられは三色餅と同じように赤・緑・白の色がついていますので、三色餅と同じ毒や汚れを払う意味があるということです。

ひな祭りのご馳走


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ひな祭りとなると、もうひとつのお楽しみは何といってもご馳走です。ひな祭りには付き物の料理もありますが、ここではひな祭りと料理についてお話したいと思います。
ひな祭りの食べ物と言えばどんなものを思いつくでしょうか。まずは思いつくままに並べてみます。ちらし寿司、吸い物、菱餅、雛あられ...筆者が思いつくのはこんなところです。ほとんどの方が筆者と同じだと思います。
まず、なぜこれらの食べ物がひな祭りの定番となっているのでしょうか。一番の理由はこれらの食べ物の旬がちょうどこの時期にあたるということが挙げられます。ひな祭りは日本の古い行事ですから、昔の人はお祝い事の席でその時の旬の食べ物を楽しんでいたのでしょう。それともうひとつ、ひな祭りの食材には縁起をかつぐという意味合いもあります。縁起のいい食材とはどんなもので、どんな意味があるのでしょうか。
ひな祭りの定番であるちらし寿司に使われている食材だけを見ても縁起のいいもののオンパレードです。海老は赤色が生命を表しており健康や長生きを象徴しています。女の子のイベントということもあり、他にも赤系の食材が多く使われているのはこの海老のように縁起をかつぐ意味もあります。
ちらし寿司とくれば、その横に必ずあるのがお吸い物。このお吸い物はほとんど確実にハマグリのお吸い物だと思います。このハマグリには女の子独特の意味があり、美徳や貞節を表しているそうです。ハマグリがない場合はアサリでも代用できるそうですが、この両者に共通しているのは一度開いた貝は他の貝と決して合わせられることはないということが女性の貞節を示しているそうです。これはなかなか意味深ですね。
もっとも最近では料理の幅が広がっているので、これらの伝統を踏まえつつより美味しい創作料理がたくさん生み出されています。ひな祭りは子供が主役のイベントであることから、やはり子供が喜ぶような料理でありたいものです。ちらし寿司の中に果物を入れたものなど、デザート感覚で食べられるちらし寿司なんていうものもあります。また、子供が喜ぶ要素は味や食材だけではありません。動物の形にかたどった盛り付けがその代表例で、最近では100円ショップでも面白いものが売られていますから、そういったものを活用してひな祭りパーティに遊び心を加えたいですね。
インターネットで調べるとひな祭り向けのレシピをたくさん見ることが出来ます。中には普通なら到底思いつかないようなものや、意外に簡単に出来るものなどがあり見ているだけでも結構面白いので、一度ご覧になってはいかがでしょうか。

変わり雛


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変わり雛という人形があります。これはいわゆるひな祭りに飾られる定番のひな人形とは違うものの、ひな人形として取り扱われるもの全てを指します。例えばパッチワークで作ったひな人形や、彫刻で作ったものなど、形にとらわれない独創的なひな人形がたくさんあります。
変わり雛というのはこのような意味があるのですが、ここでお話したいのはこの変わり雛ではありません。毎年ひな祭りの時期になると世相を反映したひな人形が作られ、毎年それが話題となります。これはなかなか世相をよく観察していて面白いなぁと思わされることが多いので、ここでは世相を反映した変わり雛についてお話しましょう。
要するこの1年間で話題になった人は事件、事柄などをひな人形にアレンジしたのがこの変わり雛です。埼玉にある老舗の人形メーカー、「東玉」が製作して発表しています。
例えばこれを書いた2008年から見れば去年にあたる2007年の変わり雛はどんなものでしょうか。まずは「国会ねじれ雛」。参議院選挙で民主党が勝利し、過半数を確保したために衆議院で過半数を握っている自民党との間でねじれが生じていることが大いに話題になったことを反映しているひな人形です。次に「浦和レッズアジアリーグ優勝雛」というものもあります。これはこの変わり雛を製作している東玉が埼玉の企業であることから地元チームである浦和レッズの勝利を祝ってのものでしょう。ちなみに、2003年に阪神タイガースが18年ぶりに優勝した時には阪神タイガース優勝雛というものがもちろんありました。あれだけ話題になって社会現象になったのですから、当然といえば当然ですね。
他には「どんだけ~雛」、「そのまんま知事雛」、「メタボなんて関係ねぇ雛」「永遠とともに智則・紀香雛」などが製作されました。それぞれのひな人形が何を示しているかはお分かりになりますよね。
過去にさかのぼると、変わり雛を見ているだけでその年の世相が何となく見えてきます。2007年から1年前、2006年の変わり雛を見てみましょう。
2006年の変わり雛、第1位は「悠仁さま ご誕生雛」。言うまでもなく天皇家のお祝い事を変わり雛にしたものです。「美しい国へ 安部総理たびたち雛」なんていう変わり雛もあります。突然政権を投げ出して次期首相に福田氏が就任した今となっては、こんな時期もあったんだなぁと思わされる変わり雛です。スポーツ界の話題をひな人形にした「ハンカチ王子雛」「イナバウアー雛」...もう2年前のことなんですね、早いものです。
どれもつい最近話題になったようなことがひな人形になっているのですが、もう前の年の変わり雛になってしまうんですね。

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