ひな人形: 2008年2月アーカイブ

変わり雛


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変わり雛という人形があります。これはいわゆるひな祭りに飾られる定番のひな人形とは違うものの、ひな人形として取り扱われるもの全てを指します。例えばパッチワークで作ったひな人形や、彫刻で作ったものなど、形にとらわれない独創的なひな人形がたくさんあります。
変わり雛というのはこのような意味があるのですが、ここでお話したいのはこの変わり雛ではありません。毎年ひな祭りの時期になると世相を反映したひな人形が作られ、毎年それが話題となります。これはなかなか世相をよく観察していて面白いなぁと思わされることが多いので、ここでは世相を反映した変わり雛についてお話しましょう。
要するこの1年間で話題になった人は事件、事柄などをひな人形にアレンジしたのがこの変わり雛です。埼玉にある老舗の人形メーカー、「東玉」が製作して発表しています。
例えばこれを書いた2008年から見れば去年にあたる2007年の変わり雛はどんなものでしょうか。まずは「国会ねじれ雛」。参議院選挙で民主党が勝利し、過半数を確保したために衆議院で過半数を握っている自民党との間でねじれが生じていることが大いに話題になったことを反映しているひな人形です。次に「浦和レッズアジアリーグ優勝雛」というものもあります。これはこの変わり雛を製作している東玉が埼玉の企業であることから地元チームである浦和レッズの勝利を祝ってのものでしょう。ちなみに、2003年に阪神タイガースが18年ぶりに優勝した時には阪神タイガース優勝雛というものがもちろんありました。あれだけ話題になって社会現象になったのですから、当然といえば当然ですね。
他には「どんだけ~雛」、「そのまんま知事雛」、「メタボなんて関係ねぇ雛」「永遠とともに智則・紀香雛」などが製作されました。それぞれのひな人形が何を示しているかはお分かりになりますよね。
過去にさかのぼると、変わり雛を見ているだけでその年の世相が何となく見えてきます。2007年から1年前、2006年の変わり雛を見てみましょう。
2006年の変わり雛、第1位は「悠仁さま ご誕生雛」。言うまでもなく天皇家のお祝い事を変わり雛にしたものです。「美しい国へ 安部総理たびたち雛」なんていう変わり雛もあります。突然政権を投げ出して次期首相に福田氏が就任した今となっては、こんな時期もあったんだなぁと思わされる変わり雛です。スポーツ界の話題をひな人形にした「ハンカチ王子雛」「イナバウアー雛」...もう2年前のことなんですね、早いものです。
どれもつい最近話題になったようなことがひな人形になっているのですが、もう前の年の変わり雛になってしまうんですね。

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